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アレキパ市歴史地区 「世界遺産」
16世紀のスペインによるペルー統治によって、アレキパでは白い街並みの建設が進みました。スペイン人が、故郷の地中海沿岸の白い街並みを再現しようとしたのです。アレキパ近郊には白い火山岩の産地がありました。この石は比較的やわらかく、加工するのにも適していました。街の中心のカテドラルや修道院など、この街を代表する巨大建築がこの白い火山岩でつくられ、白い街並みは広がっていきました。街の中心部、アレキパ歴史地区は、2000年に世界遺産に登録されています。
サンタ・カタリナ修道院
1580年に建てられ、1970年まで実際に修道生活が営まれていた。約400年もの間、一度修道院に入ると外界との接触を断ち、ひとつの町のような修道院の中で閉ざされた生活を送ってきた人々がいました。外部は白い壁でぐるりと囲まれ、内部は迷路のような回廊が巡らされている。ところどころに小さな広場があり、広場ごとに回廊の壁色が変化していく様子が美しいです。当時の家具やカマド、台所用品、また修道女が使っていた部屋や機世紀にも渡って蒐集された美術品を展示する部屋もあります。
アンデス聖地博物館
1995年9月に標高6310mのアンパト山の山頂近くで、人類学者ヨハン・ラインハルト氏により凍結した1体のミイラが発見され、約550年前に埋葬された年齢14歳くらいで身長148㎝の少女であることが判明した。ホアニタと名付けられたこの少女は、インカ時代に火山の噴火を鎮めるために生け贄が捧げられたのではないかと考えられています。標高6000m以上の山頂近くで発見され凍結してたので、保存状態がとても良いです。ホアニタのミイラのほか、土器や織物、装飾品など数々が展示されています。