シパン遺跡(ワカ・ラハーダ)リマから約770Kmにあるチクラヨ市は、ランバイエケ県の首都である。現在もコロニアルな雰囲気が残るのどかな町の周辺には、紀元前2000年の形成期からインカに征服されるまで独特の文化が育まれ、時代ごとの王国が栄えてた。シパンはその時代のの最盛期の王の墓とされている。遺跡からは、エジプトのツタンカーメン以来の大発見といわれるほどの金が見つかった。発掘は現在も進行中で、シパン王以前の王の遺骨や、さまざまな埋葬品が見つかっている。 |
シパン王墓博物館
紀元100~600年頃に栄えたモチェ王国の王、セニョール・デ・シパンが見つかったのは1987年、チクラヨの東約30Kmに位置するワカ・ラハーダのピラミッドのしたからだった。その発見は世界的なニュースとなったのは、王のミイラと一緒に、膨大な量の金銀が見つかったからである。王は近親関係8人の男女とともに埋葬されており、墓室からは金の仮面、金の王冠、金の首飾りなど、おびただしい量の黄金が現れた。この博物館には、発見された黄金の数々がきらびやかな輝きを放って展示されている。黄金の量もさることながら、細工の細かさに思わず目を奪われる。シパン王の他にも、神官と思われる人物など、同じワカから見つかった3人の人物に関しての埋葬品を含め、多くの展示があります。
トゥクメ遺跡
シカン文化の遺跡といわれ、荒涼たる大地に26のピラミッドが点在する。現在、まだ発掘調査途中で、詳しいことはわかっていない。入口に小さな博物館があり、ワカのジオラマや土器のレプリカを展示しされています。
トゥクメ遺跡の見学には2種類のコースがある。ルートAでは、遺跡の中央にあるアドべのワカと丘が一緒になった高台を登り、トゥクメ遺跡と周辺の町並みを一望することができる。ルートBでは、遺跡の入口から南側の砂地の遊歩道を1Kmほど進んだ場所にあるワカ・ラス・バルサスを見学することができる。ワカ・ラス・バルサスではバルサ(イカダ船)のレリーフが必見。
シカン博物館
モチェ王国衰退後の紀元850年頃から、チムー王国に征服される1100年頃にかけて栄えたのがシカン文化です。チクラヨから約40Kmの、現在ポマック森林国立歴史地区となっているエリアに点在する、30ものピラミッド型のワカのひとつワカ・ロロの発掘により、シカン文化の存在が明らかになった。その発掘を手がけたのがシカン遺跡調査団団長の島田泉氏である。日本の援助により2001年にオープンしたこの博物館では、ワカ・ロロから発掘されたものの一部を展示し、最大の見どころはシカン王墓の再現です。シカン王は逆さに埋葬されていました。
ブルーニン博物館
ランバイエケ地方に栄えた文化の歴史をたどる博物館です。モチェ、チムー、チャビン、クピスニケ、シカン、ランバイエケ周辺の考古学全般を先土器を中心に、テキスタイルや装飾品が展示されている。地下室には、シカンの仮面など黄金の装飾品が展示されている。